2024/02/01 00:30



志望する企業について、就職情報誌や求人票・会社案内などで知ることのできない職場の雰囲気や会社の素顔を自分の目で見たり、耳で聞いて確かめる、それが会社訪問の目的であります。自分が調べた企業の内容と実際に見た企業は合っているか、企業が求める人物像と自分がはたして合っているかどうか真剣な態度で訪問することが必要である。会社訪問は企業を良く理解する上で最も大切な活動の一つになります。また採用する企業側でも、「一次面接」的な意味あいが強いことも十分認識をして下さい。

① 会社訪問のその時期や方法について

1. 会社訪問の時期…
会社訪問は、就職活動として学生が志望企業を選択する上での研究・確認の意味と、志望企業へのPRの意味で行う場合が多く、採用計画のある企業側も、より良い学生を求めて早期から受け入れてくれる場合もあります。業種や企業によってスタートの早い遅いがあり、前もってよく調べておくようにしましょう。

2. 志望企業のリストアップ…
まず、資料や企業研究の結果から興味・関心を持った業種と企業を、3業種、10社程度リストアップしてみましょう。次に、指導部にある卒業生の就職先名簿や、先輩でその会社に就職した人がいるかどうかを調べます。印刷物からは得られない会社の実態を知るのが目的なのです。

3. 訪問方法...
適当な先輩や知人がいない場合は、直接その会社へ、「採用担当の方お願いします」と言って電話をします。「会社訪問してもよいか」とか「いつ始めるか」と言うのでなく、「貴社に興味を持ち、資料も調べて研究しました。ぜひ入社試験を受けたいのですが、このあとどうすればよいでしょう」というように、指示を仰いだ方がよいでしょう。
自分の目で確かめ、気に入った会社や、よい感触を得られた会社など、各学生が訪問する会社は、個人差がありますが少ない人で3~5社、平均で10~15社というところです。
スケジュールをきちんと立てて、第一志望の会社から訪問します。
相手の事情で待たされたり、思わぬことで時間がかかることもあるので、1日1社、多くて2社程度の訪問スケジュールにしましょう。

② 会社訪問をするときの注意すべき点

一口に会社訪問といっても、先輩や知人を訪ねるといった個人的なものから、説明会的なもの、実質的には採用試験の面接試験にあたる場合などと、さまざまです。あらかじめ、どういう性質の訪問かをよく見極め、準備をととのえて出かけるようにしよう。全般的な注意点は次のとおりです。

1. あらかじめ電話をかけてから・・・・・・
大企業や応募学生の多い企業では、個別の会社訪問を受け付けず、企業側で指定した日時と会場で説明会を催し、この説明会に出席しておかないと後の入社試験が受けられないところも多くなってきています。いずれにせよ、突然企業を訪問するのは失礼です。必ず相手方の都合を聞いてから訪ねるようにしたいものです。近年では、ネットエントリー以外は受け付けない企業も見受けられますが基本は電話アポとなります。

2. 身だしなみやマナーに注意・・・・・・
服装や髪型などからくる第一印象は重要なポイン トになります。この本の「面接試験の内容」、次ページの「みだしなみとマナー」をよく読んでおき、万全を期して下さい。

3. 企業研究と真剣な態度・・・・・・
訪問する企業については、あらかじめUBDC情報誌や求人票、企業ホームページ等によって、予備知識を得てからのぞむようにします。また、こちらからの質問事項や志望動機などはあらかじめまとめておきます。企業側の説明のポイントや担当者の氏名などは熱心にメモしておくことが大切です。なぜなら、その内容が面接のときの材料になることが多いからです。(学校の就職指導部に先輩が会社訪問や入社試験の報告書があるので必ずメモを取っておくこと)

■企業への電話のかけ方

1. 電話をかける時間帯は、忙しい始業時・お昼時間・終業時はできるだけ避けること。 
2. 日・時・場所・人の名前などはその場で確かめ、すぐにメモすること。 
3. 用件が終わって受話器を置くのは、相手が電話を切ってからにすること。 

※アポイント(電話)かけ方については、「就職活動の手引き」を参考にして下さい。

③ みだしなみとマナーについて

訪問日が近づいてきたら、どんなことに注意して生活すればよいか。
まず、生活のリズムを整えることです。夜型の勉強をしていた人は特に、早寝早起きのリズムに直すことが大切です。また、寝不足や不規則な生活から風邪などをひいたりしないように注意しましょう。

①訪問前日にはどんなことをしておけばよいか。

■持っていくものをそろえる
1. 学生証(身分証明にもなり、持っていないと入場できないこともある。) 
2. 提出晝類(履歴書、成績証明書、卒業見込普、健康診断書、予備の写真) 
3. 会社訪問申込書の控用紙 
4. 筆記用具(鉛筆、黒ボールペン、消しゴム 
5. ハンカチ、チリ紙、小銭、替えストッキング、バンドエイド 
6. 訪問先の企業から指定されたもの(エントリーシート、上ばき、印鑑、弁当など) 
7. 昨年の報告書からのメモや会社案内などの資料、地図 
8. スマートフォン、腕時計、雨具 

■もう一度確認しておく
1. 訪問時間に遅刻しないために調べてあるはずの受験先までの道順、交通機関、要する時間を確認し、朝起きる時間と自宅を出る時間を決める。休日などは、バスや電車のダイヤもふだんとは違うので注意する。(訪問前に必ず一度下見に行くこと) 
2. 就職活動の手引きや会社案内に目を通しておく。 
3. 履歴書・エントリーシートの控えに目を通して面接試験にそなえる。

②当日朝出かける前の注意事項
1. まず、忘れ物をしないこと。 
2. 時間に余裕を十分にみて出かけること。予想外のことがあってもあわてることがないように試験会場には20〜30分前に着くようにする。万が一にも遅刻は禁物です。 
3. もし、事故などで遅れることが決定的になった場合は、学校や会社の人事課か、訪問会場へ電話をかけて事情を説明し、指示を受けること。

③企業へ着いてからの注意点
1. 受付にて適正な声量(決して大声ではない)で「宇都宮ビジネス 
電子専門学校(宇都宮アート&スポーツ専門学校)のAと申します。会社説明会に参りました」等と来意をつげます。その後は、係の人の指示に従って下さい。 
2. 企業の門や玄関を入ったら第一次試験が始まっていると思うこと。 入る前に、携帯電話の電源を切るかマナーモードに切り替えること。 
3. 説明中だけでなく、控室や休憩中のマナーにも注意すること。

④ 訪問の前日までに、準備し、用意は万全かどうか、一つ一つチェックしておこう。

①訪問にそなえるチェック 

口 受験先までの道順、交通機関、要する時間を確かめ、朝起きる時間と自宅を出る時間を決めたか。
口 就職活動の手引きや会社案内に目を通し、要点は頭に入れたか。
口 履歴書・エントリーシートの控えに目を通し、要点は頭に入れたか。
口 面接試験におけるマナー、言葉づかい、応答の要領などの要点を頭に入れたか。
口 学科試験も行う場合があるので、もう一度問題集などで要点を復習したか。
口 作文試験も行う場合があるので、もう一度テキストや自分で練習した作文などに目を通したか。
口 面接や作文試験も同時に行う場合もあるので学校の内容や学校生活についての知識やまとめは頭に入れたか。
口 訪問をする日時をあらためて担任の先生に報告し、許可を得たか。


②身だしなみのチェック

口 服装はきちんとしているか。
ロ ボタン・ホックはついているか。
口 汚れやほころびはないか。
口 えりや肩にブラッシングをしたか。
ロ アイロンをかけたか。(ズボンやスカート)
口 頭髪は清潔か。
ロ ワイシャツ、ブラウス、ネクタイなどは用意したか。
口 下着や靴下は清潔か。
ロ 爪は切ってあるか。(マニキュアはつけない)